それとは別に、あなたの自由を内包する視力と声があり、ただあなたに選択されるのを待っている。 そして、もしあなたがそれらに信を置くなら、あなたは自分の中にもう一つの自己を知覚するだろう。 このもう一つの自己は、奇跡を自然なものと見る。 その自己にとって奇跡は、肉体にとっての呼吸と同じくらい単純で自然なものである。 奇跡は、助けを求める呼びかけに対する明白な応答であり、その自己からの唯一の応答である。 奇跡は自我にとっては不自然なものに見える。 なぜなら、分離している心同士がどのようにして互いに影響を与え合えるか、自我にはわからないからである。 実際、分離している心にそれはできない。 しかし心が分離すること自体が不可能である。 このもう一つの自己は、このことを完全に自覚している。 それゆえに、その自己は、奇跡は他者の心ではなく自らの心にのみ影響をおよぼすと認識している。 奇跡は常に、あなたの心を変える。 それ以外に心はない。
奇跡講座テキスト 第21章 五 理性の機能 3.