それならば、このささやかな捧げ物を出し惜しんではならない。 それを差し出さずにおくなら、あなたは今見ている通りの世界を持ち続けることになる。 それを渡してしまえば、あなたが見ているすべてがそれと共に去っていくだろう。 このようにわずかなものと引き換えに、こんなにも多くが与えられたことは、かつて一度もなかった。 聖なる瞬間に、この交換が達成され、維持される。 ここで、あなたの望まない世界が望む世界へと運ばれていく。 そしてここで、あなたの望む世界が、あなたがそれを望むがゆえにあなたに与えられている。 だが、それにはまず、自分が望むということがもつ力が認識されなければならない。 あなたはその弱さではなく、その強さを受け入れなければならない。 一つの世界を作り出せるほどに強力なものは、その世界を手放すこともでき、自分が間違っていたと認めようとする意欲があるなら、訂正を受け入れることもできるということを、あなたは知覚しなければならない。
奇跡講座テキスト 第21章 二 視覚に対する責任 4.