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盲た者たち(心眼で見ていない者たち)は、自分の世界に合わせて自分を調整することにより、その世界に慣れていく。 彼らはそれを、自分には克服不可能と思い込んだ限界からくる厳しい必要性を通して学んだのである。 彼らは、苦痛を通して学んだ世界を憎悪している

 めしいた者たちは、自分の世界に合わせて自分を調整することにより、その世界に慣れていく。 彼らはその中で暮らしていく方法を知っていると思っている。 彼らはそれを、楽しい学びを通して学んだのではなく、自分には克服不可能と思い込んだ限界からくる厳しい必要性を通して学んだのである。 そして彼らは、いまだにこのことを信じつつ、そうした学びを大切にし、自分の目が見えないからこそ、それらにしがみついている。 そうした学びこそが、自分を盲目のままにしているということを理解しない。 このことを、彼らは信じない。 それゆえに、彼らは自分たちが「見える」ことを学んだ世界を想像の中にもち続け、自分にとっての選択肢は、その世界か無かのどちらかでしかないと、信じている。 彼らは苦痛を通して学んだ世界を憎悪している。 そしてそこにあると彼らが思っているあらゆるものが、彼らに、自分が不完全で、激しい剥奪感を抱いていることを思い出させるのに役立っている。

 

奇跡講座テキスト  第21章  一 忘れられた歌  4.