兄弟の肉体を見ている者は、彼に裁きを下したのであり、彼を見てはいない。 実際には彼を罪深き者として見ているのではなく、まったく彼を見ていないのである。 罪という闇の中で、彼は不可視のものである。 闇の中では、彼については想像されることしかできず、ここではあなたが彼について抱いている幻想が、彼の実相に見合ったものにされてはいない。 ここでは、幻想と実相は隔離されている。 ここにおいて、幻想は決して真理のもとに運ばれず、常に真理から隠されている。 そしてこの闇の中では、あなたの兄弟の実相は肉体だと想像されており、他の肉体と関わる非神聖な関係の中にあって、死ぬまでの一瞬の間、罪の原因に仕えるものだと想像されている。
奇跡講座テキスト 第20章 七 手段と目的の一貫性 6.