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あなたの兄弟を罪なき者と見ながら、彼を肉体として見るということは、不可能である

 あなたの兄弟を罪なき者と見ながら、彼を肉体として見るということは不可能である。 このことは聖性というゴールと完璧に一貫していないだろうか。 なぜなら、聖性とは、罪の結果が取り除かれたことによりもたらされるものであり、それによって、常に真実であったものが認識されることにすぎないからである。 罪のない肉体を見るということは不可能である。 なぜなら、聖性とは肯定的なものであり、肉体とは単に中庸ニュートラルなものだからである。 肉体は罪深くはない。 しかし無罪でもない。 無にすぎない肉体に、キリストの属性や自我の属性を注ぎ込んでも意味はない。 どちらの場合も、そうした属性をそれらが存在し得ないところに置くことになるので、誤りとならざるを得ない。 そしてどちらも、真理という目的のためには取り消されなければならない。

 

奇跡講座テキスト  第20章  七 手段と目的の一貫性  4.