何年もの間、重い鎖につながれてきた囚人たちは、飢えてやつれ果て、衰弱して疲れきっており、あまりに長い間、闇の中で目を伏せてきたために、彼らの目は光を覚えていない。 このような囚人たちは、自由になった瞬間に喜んで躍り上がりはしない。 彼らが自由とは何かを理解するまでに、しばらく時間がかかる。 あなたは埃の中を力なく手探りで進むうちに兄弟の手に触れたが、それを手放すべきか、それとも、長い間忘れていた生命あるものを掴むべきか決めかねていた。 その手をしっかりとつかみ、目を上げてあなたのたくましい仲間を見なさい。 彼の中にあなたの自由の意味がある。 彼はあなたの傍らで十字架につけられていたかに見えた。 だが彼の聖性は汚されることなく完璧なままであり、彼があなたの傍らに居れば、あなたは今日、彼と共に楽園に入り、神の平安を知るだろう。
奇跡講座テキスト 第20章 三 調整としての罪 9.