神の子に、彼自身の狂気に合わせて自らを調整させようとしてはならない。 彼の中には、真理の家の中に漫然と迷い込み、いずれまた彷徨い出ていく異邦人がいる。 彼は目的もなくやって来たが、聖霊が差し出し、あなたが受け入れた輝く光の前に、彼が居据わることはない。 なぜなら、そこでは異邦人が住む家を失い、あなたが歓迎されるからである。 このさまよえる異邦人に、「私は何か」と尋ねてはならない。 彼は全宇宙の中で唯一の知らざる存在である。 それでも、あなたは彼に尋ね、彼の答えに合うように自分を調整しようとする。 この甚だしく傲慢な一つの荒唐無稽な想念、しかし真理の宇宙からは知らぬ間に抜け落ちてしまうほどに無意味で微小な想念が、あなたの導き手となる。 それに向かって、あなたは宇宙の意味を問うのである。 そして晴眼の真理の宇宙全体の中で唯一の盲たものに、あなたは「どのように神の子を見るべきか」と尋ねるのである。
奇跡講座テキスト 第20章 三 調整としての罪 7.