あなたには、自分が目を上げれば世界は自分をすっかり見捨てるだろうと思えている。 しかし、実際には、ただあなたが世界から永遠に立ち去るだけのことである。 これは、あなたの意志を再び確立することである。 目を開いて、それを見なさい。 そうすれば、あなたはもはや、自分を超越したものごとや、自分に制御できない勢力や、自分の意志に反して生じる考えなどに、自分が翻弄されていると信じることはなくなるだろう。 これを見ることは、あなたの意志である。 狂った欲求も、再び忘れようとするかすかな衝動も、死のごときものへの恐れから生じる刺すような痛みや冷や汗も、あなたの意志に抗することはできない。 ベールの向こう側からあなたを惹きつけるものは、そこから離れることなく完全にそれと一体のまま、あなたの内なる深みにも存在しているからである。
奇跡講座テキスト 第19章 四 平安への障害 D. 第四の障害 ― 神に対する恐れ 7.