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平安の流れが越えてゆくべき障害は、どれもみな同じようにして克服される。 それぞれの障害を生じさせていた恐れが、その向こうにある愛に屈し、それにより恐れは消えていく

 平安の流れが越えてゆくべき障害はどれもみな同じようにして克服される。 すなわち、それぞれの障害を生じさせていた恐れがその向こうにある愛に屈し、それにより恐れは消えていく。 この障害についても同じことが言える。 平安を取り除き、聖霊を追い払いたいという願望は、自分は聖霊を愛しているという静かな認識を前にすれば、消えていく。 肉体の称揚は、あなたが霊のほうを好むことにより、放棄される。 あなたは霊を、肉体には絶対に抱くことのできない愛で愛しているからである。 そして死の魅力は、愛の魅力が働き始め、あなたに呼びかけるとき、永遠に失われる。 愛に対するそれぞれの障害の向こう側から、愛自身が呼びかけた。 そして、どの障害も、その向こうに横たわるものの惹きつける力によって乗り越えられた。 あなたが恐れを望むことで、それらの障害がその場に保たれているように見えていた。 だが、それらの向こう側にある愛の声が聞こえたとき、あなたはそれに答え、それらの障害は消滅した。

 

奇跡講座テキスト  第19章  四 平安への障害  D. 第四の障害 ― 神に対する恐れ  5.