その歪んだ世界の埃にまみれた片隅に、自我は神の子を埋葬しようとする。 それは、自我の命令により殺められた神の子であり、その腐敗が証明するのは、神ですら自我の前には無力であり、ご自身の創造した生命を自我の獰猛な殺意から保護することはできない、ということである。 私の兄弟よ、父の子よ、これは死の夢である。 埋葬もなければ、闇の祭壇もない。 陰鬱な戒律もなければ、邪な咎めの儀式もない。 肉体がこれらのものにあなたを導くことはない。 肉体からの解放を求めるのはやめなさい。 そうではなく、あなたが肉体に課した無慈悲で容赦のない命令から肉体を自由にし、あなたが命じて行わせたことについて、肉体を赦しなさい。 肉体を称揚することで、あなたは肉体に死を命じた。 というのは、死のみが生命を征服できるからである。 そして、狂気以外の何が、神の敗北を見て、それが本当だと思うことができるだろうか。
奇跡講座テキスト 第19章 四 平安への障害 C. 第三の障害 ― 死の魅力 ⅰ. 腐敗しない肉体 8.