自我の狂気に耳を傾けてはならない。 そして、不可能なことを真実だと信じてはならない。 自我は肉体を罪というゴールに捧げており、肉体に全幅の信を置いて、このゴールが達成可能だと信じているということを、忘れてはならない。 自我の哀れな弟子たちは、自我の統治を厳粛に祝う肉体賛美の祝詞を唱え続ける。 ここには、罪悪の魅力に屈することが苦痛からの脱出であると信じていない者はいない。 また、肉体を自分自身だと見なして、肉体がなければ自分は死に、肉体の中にあっても自分の死は避けられないと、信じていない者もいない。
奇跡講座テキスト 第19章 四 平安への障害 B. 第二の障害 ― 「肉体は、それが提供するもののゆえに価値がある」という信念 ⅰ. 苦痛の魅力 16.