愛の使者たちは優しく送り出され、愛と優しさのメッセージを携えて戻ってくる。 恐れの使者たちは、罪悪を捜し出すようにと厳しく命じられる。 見つかる限りの悪と罪のかけらを大切に集め、一つでも失えば自分が殺されるので、決してなくさないようにすべてをもち帰り、君主にして主人なるものの前にうやうやしく横たえる。 知覚は、別々の言語で別々のメッセージを求めている二人の主人に従うことはできない。 恐れが糧にしようとするものを、愛は看過する。 恐れが要求するものを、愛は見ることさえできない。 容赦なく恐れを惹きつける罪悪の魅力は、愛の優しい知覚の中にはまったく存在しない。 愛が目を向けるものは、恐れにとっては無意味であり、少しも目に入らない。
奇跡講座テキスト 第19章 四 平安への障害 A. 第一の障害 ― それを取り除きたいという欲求 ⅰ. 罪悪の魅力 11.