真理の大いなる翼の前で、一片の小さな羽毛にどれほど力があるというのだろう。 それは鷲の飛翔に対抗したり、夏の訪れを妨げたりできるだろうか。 雪に覆われた庭を夏の太陽が溶かすのを妨害できるだろうか。 この小さな取るに足らないものがいとも簡単に持ち上げられ、運び去られ、二度と戻ってこなくなるのを見なさい。 そして、後悔ではなく喜びをもって、それに別れを告げなさい。 なぜなら、それ自体は無であり、あなたがそれによる保護をもっと強く信じていたときにも、それは何も表していなかったからである。 溶けてゆく雪片をじっと見つめ、冬の寒さを思い出して震えているよりも、夏の太陽に挨拶するほうが望ましくはないだろうか。
奇跡講座テキスト 第19章 四 平安への障害 A. 第一の障害 ― それを取り除きたいという欲求 9.