罪悪の魅力は罪の中に見出されるのであり、誤りの中に見出されるのではない。 この魅力のゆえに、罪が繰り返されることになる。 恐れが非常に激しくなり、罪を表現することが拒否されることもあり得る。 しかし、罪悪が魅力的であり続ける間は、心は苦しみ、罪という考えを手放すことはしない。 なぜなら、罪悪はなおも罪悪に呼びかけ、心はそれを聞き、それを切望し、よろこんでその病んだ魅力の虜となるからである。 罪とは、訂正不可能だが永遠に望ましい悪という考えである。 それは自我があなただと思っているものの本質的な一部なので、あなたは常にそれを望むことになる。 そして、あなた自身の心と異質の心をもつ復讐者だけが、恐れを通してそれを鎮圧できるということになる。
奇跡講座テキスト 第19章 三 罪の非実在性 1.