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自我はまさしく、罪の上に自らの世界を築いたと言える。 そうした世界の中でのみ、一切が上下さかさまになり得る

 自我はまさしく罪の上に自らの世界を築いたと言える。 そうした世界の中でのみ、一切が上下さかさまになり得る。 これが、罪悪感の雲を重くて貫通不可能のごとくに見せている奇妙な幻想に他ならない。 この世界の土台を堅牢に見せているものが、この中にある。 なぜなら、罪は被造物を、による想念から自我の望む理想へと作り変えてしまったからである。 その理想像とは自我の支配する世界であり、心をもたず、完全に腐敗して朽ちていくことが可能な肉体が作り上げる世界である。 もしこれが間違いであるのなら、それは真理によって容易に取り消すことができる。 いかなる間違いも、真理の判断に任さられるなら訂正され得る。 しかし、もし間違いに真理としての地位が与えられてしまったなら、それをどこにもっていけばよいのだろう。

 

奇跡講座テキスト  第19章  二 罪と誤り  6. /1