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恐れの環は、肉体に見えるレベルのすぐ下にあり、それがこの世界を支えている土台のすべてであるように見えている。 ここに、すべての幻想がある

 恐れの環は肉体に見えるレベルのすぐ下にあり、それがこの世界を支えている土台のすべてであるように見えている。 ここにすべての幻想がある。 すべての歪んだ想念や狂気の攻撃、そして激怒や復讐や裏切りが、ここにある。 これらが作り出されたのは、罪悪を然るべき所に保持し、それにより、罪悪から世界が立ち現れて、罪悪を隠されたままにしておけるようにするためだった。 罪悪の影は表層にまで届き、その最も外面的な現れをも闇の中に保持し、そこに絶望と孤独をもたらし、そこを喜びなき場所とし続ける。 しかし罪悪の強烈さはいくつもの分厚い被いで覆われており、それを隠しておくために作り出されたものから離しておかれる。 肉体はそれを見ることはできない。 なぜなら、肉体は、それを保護するためにそれから生じたものだからであり、それを見ないままにしておくことで、それが保護されるからである。 肉体の眼は決してそれを見ることはない。 だが、肉眼はそれが指令するものを見る。

 

奇跡講座テキスト  第18章  九 二つの世界  4.