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あなたは、(自我の)微小な王国の中で、惨めな君主であり続けたいのだろうか。 (自我を受け入れている)この卑小な自己は、あなたの王国ではない

 この囲い取られた小さな側面を、あなた自身として受け入れてはならない。 太陽や大海も、あなたの本性と比べれば、無に等しい。 陽光は太陽があってこそ輝き、さざなみは大海のおもてでのみ波紋を描く。 だが、太陽にも大海にも、あなたの中にあるほどの力は宿っていない。 あなたは微小な王国の中で、惨めな君主であり続けたいのだろうか。 自分の目が届くすべてを苦々しい思いで統治する者、無を見ているだけなのに、それを命を賭してまで譲ろうとする者であり続けたいのだろうか。 この卑小な自己はあなたの王国ではない。 そのはるか上空に弧を描き、それを愛で包囲しているのが、栄光に満ちた全体であり、その全体がその幸せと深い満足感のすべてを、そのあらゆる部分にまで差し出している。 あなたが自分で隔離したと思っている小さな側面も、例外ではない。

 

奇跡講座テキスト  第18章  八 小さきその  7.