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これ(太陽や大海に脅威を感じながらも、自分こそが太陽だと決め込む一すじの陽光や、自分は大海だと豪語している漣)が、肉体の住む世界にいる者たちが置かれているかに見える奇妙な立場である

 これが、肉体の住む世界にいる者たちが置かれているかに見える奇妙な立場である。 それぞれの肉体が別々の心を宿しているかに見え、それぞれの心は、それを創造した想念とはまったくつながりのない単独で生きる切れ切れの想念であるかに見える。 それぞれの微小な断片は自足的であるかに見え、いくつかの事柄のためには別の断片を必要とするが、すべてのことについて唯一の創造主に全面的に依存しているようには見えない。 だがそれは、それ自体では無意味なので、意味をもつためには全体を必要としている。 また、切り離され、単独では、その断片にはひとかけらの生命いのちもない。

 

奇跡講座テキスト  第18章  八 小さきその  5.