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だが、(自我に対し神の喩えである)太陽も大海も、(微小な切片/自我の)この奇妙で無意味な所業(自分こそが権威/神の親になろうとすること)に気づいてさえいない

 だが、太陽も大海も、この奇妙で無意味な所業に気づいてさえいない。 どちらも、その微小な切片により恐れられたり憎まれたりしていると気づくこともなく、ただ在り続ける。 そうした切片ですら、太陽と大海から失われてはいない。 切片はそれらから離れては存続できないからである。 そして切片が自らを何であると考えようと、それが太陽と大海に全面的に依存して存在しているということに変わりはない。 その全存在が依然として太陽と大海の中にあり続ける。 太陽なくして一すじの陽光もなく、大海なくしてさざなみは想像だにできない。

 

奇跡講座テキスト  第18章  八 小さきその  4.