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誰もが、自分を超えたところに運ばれる感覚と呼べるような体験(予期せずに起こった赦しの体験/奇跡体験)をしたことがある

 誰もが、自分を超えたところに運ばれる感覚と呼べるような体験をしたことがある。 この解放感は、時に特別な関係の中に望まれる自由の夢を、はるかに凌ぐものである。 それは実際に制限から脱出する感覚である。 この「運ばれること」が真に何を意味するのかをよく考えてみるなら、それは肉体についての自覚の突然の喪失であり、自分自身と他の何かがつながる中で自分の心がそれを包み込むところまで拡大する体験だとわかるだろう。 あなたがそれとひとつになるとき、それはあなたの一部となる。 そしてどちらも分離されたものとして知覚されないので、両方とも全一となる。 そこで真に起こっていることは、あなたは限定された自覚という幻想を手放し、融合に対する恐れを失ったということである。 その瞬間に恐れと入れ替わる愛が、あなたを自由にしたものへと延長していき、それとひとつになる。 そしてこれが続いている間、あなたは自分のアイデンティティーについて疑わず、それを限定しようとはしない。 あなたは実相に疑問を発することなく、ただそれを受け入れることで、恐れから平安へと脱出したのである。 あなたはこれを肉体に制限させないことにより、肉体を超えるものと自分自身をひとつにさせたのである。

 

奇跡講座テキスト  第18章  六 肉体を超えて  11.