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夢とは、知覚の上で起こされる癇癪のようなものであり、その中であなたは、文字通り「私はこうなることを望む!」と叫んでいる(つまり、気にくわない夢に向かって「それは嫌だ。違うものに変わって欲しい!」と言っている)

 夢とは、知覚の上で起こされる癇癪かんしゃくのようなものであり、その中であなたは文字通り「私はこうなることを望む!」と叫んでいる。 そして、そうなるかに見える。 それでも、夢はその起源から逃れられない。 怒りと恐れがそれに浸透しており、満足の幻想は一瞬にして恐怖の幻想に侵害される。 というのも、自分の好みの世界と入れ替えることで実相を制御する力が自分にはあるという夢こそが、まさに恐るべきものだからである。 実相を抹消しようとするあなたの試みは非常に恐ろしいものだというのに、あなたはこのことを進んで受け入れようとはしない。 それゆえにあなたは、恐ろしいのは実相のほうであり、自分が実相に対してしたいと思っていることではないという空想で代用する。 そのようにして、罪悪が実在のものとされる。

 

奇跡講座テキスト  第18章  二 夢の基盤  4.