真の比較により、ついに両方の絵(幻想と実相)の変容が可能となる。 光(真理)の中に運ばれた暗い絵(特別な関係/幻想)は、恐ろしいものとは知覚されなくなり、それがただの絵(単なる関係)でしかないという事実がついに実感されるようになる

 もう一つの絵は簡素な額縁に入れられている。 時間は永遠を包含できないからである。 ここに注意を逸らすものはない。 天国と永遠の絵は、それを見つめているうちに、次第に説得力あるものとなっていく。 そして今、真の比較により、ついに両方の絵の変容が可能となる。 両者が互いとの関係の中で見られるとき、どちらの絵にもそれぞれの正当な場所が与えられる。 光の中に運ばれた暗い絵は、恐ろしいものとは知覚されなくなり、それがただの絵でしかないという事実がついに実感されるようになる。 そしてあなたはそこで見るものを、その正体の通りに、すなわち、実在すると思ったものを描いた絵でしかなく、それ以上のものではないと、認識するだろう。 なぜなら、この絵の向こうには何も見えないからである。

 

奇跡講座テキスト 第17章  四 二つの絵  14.