過去は、現在に敵対して自我との継続的な非神聖同盟を結ぶことを正当化するものとなる。 というのも、現在とは赦しそのものだからである。 したがって、非神聖同盟が指令する関係は、今として知覚されることも感じられることもない。 だがそこで、現在の意味を求めて引き合いにされる判断基準は、過去の幻想であり、その中では、非神聖同盟の目的にかなう要素だけが保持され、それ以外のものはすべて放棄される。 そしてそのようにして手放されるものこそ、現在の実在性の証しとして過去が現在に提供できる真理のすべてである。 とっておかれるものは、ただ夢の実在性を証しするだけである。
奇跡講座テキスト 第17章 三 過去からの影 8.