愛ある想念以外のすべてが忘れ去られたなら、そこに残るのは永遠なるものである。 変容した過去は、現在と同質のものとなる。 この連続性が、現在を延長させていく。 分離の源であり、分離が取り消される場である過去が、贖罪の焦点となる。 分離は、それが作り出されたところ(過去/かつて実相を誤認した地点)で訂正されなければならない

 実相からの分離だけを目的とする関係の中へ、聖霊はどのようにしてコミュニケーションの手段としての肉体という解釈を導入することができるのだろうか。 赦しというものの本質が、聖霊にそれを可能にする。 愛ある想念以外のすべてが忘れ去られたなら、そこに残るのは永遠なるものである。 そして変容した過去は、現在と同質のものとなる。 もはや過去は傍点)と葛藤しない。 この連続性が、あなたの知覚の中で現在のもつ実在性と価値を増大させることにより、現在を延長させていく。 これらの愛ある想念に内在する美しき閃光は、憎悪が覚えておかれる場である非神聖な関係の醜さの中では隠されているが、生命いのちと美しさを与える聖霊にその関係が預けられるとき、そこでよみがえる。 だからこそ、分離の源であり分離が取り消される場である過去が、贖罪の焦点となるのである。 分離は、それが作り出されたところで訂正されなければならないからである。

 

奇跡講座テキスト 第17章  三 過去からの影  5.