非神聖な関係においては、融合が試みられる対象は相手の肉体ではなく、そこに存在していない者たちの肉体である。 というのも、相手についてのすでにひどく限定された知覚である相手の肉体でさえも、そのように知覚されたままでも、肉体全体としてでも、その関係の中心を成す焦点となってはいないからである。 復讐という空想のために使えるものと、真に復讐したい者たちと容易に関連づけられるものだけが、唯一の価値ある部分として切り離され、中心に据えられている。 非神聖な関係が築かれ、維持され、断ち切られるという各段階は、さらなる断片化と非実在性へと向かう動きである。 影法師たちがどんどん中に入り込み、彼らに入り込まれた相手自身の重要性は失われてゆく。
奇跡講座テキスト 第17章 三 過去からの影 3.