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過去に復讐しようとする自我の衝動の激しさを、見くびってはならない。 それはまったく残酷で、完全に狂っている。 あなたが自我の味方になって自我のゴールを追及している間は、あなたにとって現在が役立っていない

 過去に復讐しようとする自我の衝動の激しさを、見くびってはならない。 それはまったく残酷で、完全に狂っている。 なぜなら、自我はあなたがおこなったことで自我を立腹させたことはすべて覚えており、あなたに報復しようとしているからである。 自我が自らの憎悪を実演する場として選んだ関係の中にもち込む空想は、あなたの破滅という空想である。 なぜなら、自我は過去を理由にあなたを咎めているからであり、また、あなたが過去から逃れるということは、自我があなたにふさわしいと信じている復讐ができなくなることだと、捉えているからである。 だが、あなたが自分自身の破滅に加担しない限り、自我はあなたを過去につなぎとめておくことはできない。 特別な関係において、あなたは自らの破滅を容認しているのである。 これが狂気であることは明白である。 しかし、それほど明白でないのは、あなたが自我の味方になって自我のゴールを追及している間は、あなたにとって現在が役立っていないという点である。

 

奇跡講座テキスト 第16章  七 幻想の終わり  3.