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あなたが見るのは、自分が価値を置いている世界(幻想世界、あるいは実相世界)である

 あなたが見るのは、自分が価値を置いている世界である。 橋のこちら側では、あなたは分離した肉体同士が個別の融合の中で互いにつながり合い、失うことを通して、ひとつになろうとしている世界を見ている。 二人の個人がひとつになろうとするとき、彼らは自分たちの偉大さを減じようとしている。 個別の融合は宇宙を締め出すので、双方が自分の力を否定することになる。 取り込まれるものよりも外に置き去りにされるもののほうがはるかに大きい。 それは、が外に置き去りにされて、傍点)が取り込まれているからである。 もしこのような融合の一つでも、完璧な真の中で起こったなら、宇宙がその中に入り込むだろう。 だが、自我が求める特別な関係は、ひとりの個人の全体を含むことさえしない。 自我はその個人の一部分だけしか望まず、この部分だけを見て、他には何も見ない。

 

奇跡講座テキスト 第16章  六 実相世界への橋  5.