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特別な愛の関係とは、罪悪の嵐の中で避難所を見つけることにより、憎悪がもたらす破壊的な結果を限定しようとする試みである。 この関係は、依然として愛の幻想によって保持される。 その幻想が消え去れば、その関係は破綻するか、幻滅を理由に、満足できないものとなる

 特別な愛の関係とは、罪悪の嵐の中で避難所を見つけることにより、憎悪がもたらす破壊的な結果を限定しようとする試みである。 それは嵐を抜け出て、陽光の中にまで昇ろうとはしない。 それどころか、罪悪に対する防塞を築き、その内側にとどまろうとすることで、その避難所の外の罪悪を際立たせる。 特別な愛の関係はそれ自体に価値があるものとしては知覚されず、憎悪が切り離されて遠ざけられているがゆえに安全な場所として知覚される。 特別な愛の相手は、この目的に役立つ場合にのみ受け入れられる。 憎悪が入り込むことはあり得るし、実際、この関係の何らかの側面においては憎悪が歓迎されているが、それでもこの関係は依然として愛の幻想によって保持される。 その幻想が消え去れば、その関係は破綻するか、幻滅を理由に、満足できないものとなる。

 

奇跡講座テキスト 第16章  四 愛の幻想と愛の実相  3.