あなたは自分の外に居るすべての者が自分に犠牲を要求すると思っているが、あなたは自分だけが、しかも自分自身だけに対して、犠牲を要求するということがわかっていない。 だが、犠牲の要求はあまりに残忍で恐ろしいものなので、あなたはそれが存在している場所でそれを受け入れることができない。 このことを受け入れないことで支払う真の代価はあまりに大きく、それゆえに、あなたはそのことを見るよりもむしろ、神を放棄することにした。 なぜなら、あなたが神から全面的な犠牲を要求されるのなら、神を自分から遠く離れた外側に投影し、神の接待主とならずにいるほうがずっと安全に見えるからである。 自我の裏切りを神のせいにしたあなたは、神から自分を守ってもらうために、自我を神の座へと招いた。 そして、自分を破壊しようとして自分に対し全面的な犠牲を要求しているのは、自分自身が招き入れた客だということを認識しない。 部分的な犠牲がこの残忍な客をなだめることはない。 なぜなら、それは親切を装いながらも、常に犠牲を完全なものにしようとする侵入者だからである。
奇跡講座テキスト 第15章 十 再生の時 8.