苦しみと犠牲は、自我がすべての融合を「祝福」する際の贈り物である。 そして、自我の祭壇でひとつに結ばれる者たちは、融合の代価として苦しみと犠牲を受け入れる。 彼らの怒りの同盟は、孤独への恐れから生まれていながら孤独の持続に献身しており、その同盟においては、各自が罪悪感から解放されようとして、相手の中に罪悪感を増大させる。 これが自分の中の罪悪感を減少させると、各自が信じているからである。 常に相手が攻撃を仕掛けてきて、自分に痛手を負わせるかに見える。 それは、些細なやり方で、「無意識に」為されているのかもしれないが、そこには必ず犠牲の要求があるように思える。 自我の祭壇のひとつに結ばれた者たちの憤怒は、あなたが自覚しているよりも、はるかに激しいものである。 というのも、自我が本当に望んでいるものが何であるかに、あなたは気づいていないからである。
奇跡講座テキスト 第15章 七 不必要な犠牲 9.