自我が作り出す関係はどれもみな、何らかの形で自らを犠牲にすることによって自分は大きくなるという考えに基づいている。 この「犠牲」を自我は浄化と見なしているが、それは実際には自我の苦々しい憤りの根源である。 なぜなら、自我はそれよりも直接攻撃することのほうを好み、自分が本当に望んでいることを遅らせるのは避けたいと思っているからである。 だが、自我も自我なりに「実相」を認めており、誰も直接的な攻撃を愛と解釈することはできないと認識している。 しかし、罪悪感を抱かせることは、一見そのようには見えなくても、直接的な攻撃である。 なぜなら、罪悪感を抱く者は攻撃を予期し、自分からそれを求めたので、それに引き寄せられるからである。
奇跡講座テキスト 第１５章 七 不必要な犠牲 6.