· 

自我が助言するのは、あなたが自我の接待主でいれば、自我がその怒りを外に向けられるようになるので、あなたは守られる、ということである

 すでに述べたように、自我は罪悪感を維持して増大させようとするが、それは、そのことが自分に何をするのかをあなたが認識できないようなやり方で為される。 というのは、自我の根本的な教理は、他者に対して何かをすれば、あなたはその何かから逃れられた、というものだからである。 自我は誰の幸せも祈らない。 だが、自我の存続は、あなたが自分は自我の邪悪な意図から免れていると信じることにかかっている。 したがって、自我が助言するのは、あなたが自我の接待主ホストでいれば、自我がその怒りを外に向けられるようになるので、あなたは守られる、ということである。 そして、そのようにして自我は、特別な関係という果てしなく続く実りなき連鎖を形成し始める。 それは怒りで鍛造され、自分の外に怒りを投じれば投じるほど自分が安全になるという狂った信念のみに捧げられている鎖である。

 

奇跡講座テキスト 第15章  七 不必要な犠牲  4.