罪悪の病んだ魅力は、その正体のままに認識されなければならない。 なぜなら、それはあなたにとって実在するものとされてきたので、それをはっきりと見て、それに注ぎ込んでいた思い入れを撤回することにより、それを手放せるようになることが、きわめて重要だからである。 誰でも、価値があると自分が信じるものを手放す選択はしない。 だが、罪悪の魅力があなたにとって価値あるものとなっている唯一の理由は、あなたがその正体を直視したことがなく、それについて全面的に闇の中で判断してきたからである。 私たちがそれを光のもとへ運んでくるなら、あなたの唯一の問いは、いったいなぜ自分はそのようなものを望んだのか、ということだけとなる。 開かれた目で見ることによってあなたが失うものは何もない。 なぜなら、このような醜さはあなたの神聖な心には属さないからである。 神を迎えるこの接待主は、この世界にいかなる真の思い入れをもつこともできない。
奇跡講座テキスト 第15章 七 不必要な犠牲 3.