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あなたが全体性(一なる子)の中の特定の側面のみを切り離して取り消そうとし、自分が思い描いている必要を満たすためにそれらの側面に目を向けようとするなら、あなたは分離を用いて自分を救おうとしている

 過去というものは、自我の主要な学習手段である。 なぜなら、あなたが自分の必要を自分で定義することを学び、自分なりにそれらの必要を満たす方法を獲得したのは、過去においてだったからである。 すでに述べた通り、愛する対象を一なる子の一部のみに限定することは、あなたの関わる関係の中に罪悪をもち込み、それらの関係を実在しないものとしてしまう。 あなたが全体性の中の特定の側面のみを切り離して取り消そうとし、自分が思い描いている必要を満たすためにそれらの側面に目を向けようとするなら、あなたは分離を用いて自分を救おうとしている。 それでいて、罪悪感が入り込まずにいられるだろうか。 というのも、分離は罪悪感の源であり、分離に救済を求めるということは、あなたが自分はひとりだと信じているということだからである。なぜなら、自分自身をひとりで居る者として経験することは、一体性を否定することであり、したがって実相を攻撃することだからである。

 

奇跡講座テキスト 第15章  五 聖なる瞬間と特別な関係  2.