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地獄があるという信念は、自我と同一化している者たちには免れないものである。 地獄が自我のゴールである。 自我の教えに従う者はひとり残らず、死に対する恐れを抱いている

 地獄があるという信念は、自我と同一化している者たちには免れないものである。 彼らの悪夢と恐れはすべて、それと結びついている。 自我は、地獄が未来にあると教える。 自我の教えはすべてそこに向かっているからである。 地獄が自我のゴールである。 自我は死と破滅を終着点として目指しているとはいえ、自分ではそれを信じていない。 自我があなたのために切望している死というゴールは、自我自身を満足させるものではない。 自我の教えに従う者はひとり残らず、死に対する恐れを抱いている。 だが、もし死が単に苦痛の終わりだと見なされたなら、それが恐れられたりするだろうか。

 

奇跡講座テキスト 第15章  一 時間の二つの用途  4. /1