これが自我による判断の特徴である。 別々であれば、そうした判断は意味をなすように思えるが、つなぎあわせると、そこから現れる思考体系は支離滅裂でまったく混沌としている。 というのも、形態だけでは意味をなさず、その根底に内容が欠けているので、まとまりのある体系は不可能となっているからである。 したがって、分離が、自我の選択する状態であり続ける。 なぜなら、誰も単独では自我を真に判断できないからである。 だが、二人以上の者が一緒になって真理を探究するとき、自我はもはや自分に内容が欠けていることについて防衛できなくなる。 融合という事実が、自我が真実ではないということを彼らに教えている。
奇跡講座テキスト 第14章 十 奇跡の一様性 9.