· 

聖霊は、時間の目的は時間の必要性を不要にすることだと解釈している。 時間の機能については、(真の救済の)教育という聖霊の機能にのみ役立つ一時的なものと見なしている

 明らかに、聖霊による時間の知覚は自我のそれと正反対となっている。 その理由も同様に明らかである。 両者の知覚する時間の目的が、まったく正反対だからである。 聖霊は、時間の目的は時間の必要性を不要にすることだと解釈している。 時間の機能については、教育という聖霊の機能にのみ役立つ一時的なものと見なしている。 そして教えるという機能自体が、当然ながら一時的なものである。 したがって、聖霊が重視するのは、時間の側面の中でも、無限へと延長させられる唯一の側面のみとなる。 その側面、すなわち傍点)とは、この世界が提供するものの中で最も永遠に近いものだからである。 過去も未来もない「今」という実相の中で、永遠が賞美され始める。 「今」のみがここにあり、「今」のみが、救済を見出せる場となる神聖な出会いの機能を提供するからである。

 

奇跡講座テキスト 第13章  四 時間の機能  7.