平安の中では、彼は何も必要とせず、何も求めなかった。 戦いの中では、彼はすべてを要求し、何も見出さなかった。 優しき愛には、平安の内にそこを去って父のみもとに帰っていく以外に、彼の要求に応えるすべはなかったからである。 もし神の子が平安の中に居続けたいと願わなかったなら、彼はどこにも存続できないだろう。 暗くなった心は光の中に生きることはできず、闇に閉ざされた場所を探さなければならない。 その場所であれば、自分が実際に居る場所ではないところに居ると信じていられる。 神はこれが起こることを容認しなかった。 だが、あなたはそれが起こることを要求し、それゆえに、それが起こったと信じた。
奇跡講座テキスト 第13章 三 救いに対する恐れ 11.