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自我の破壊的衝動はあまりにすさまじく、神の子の十字架刑(つまり死)以外のものでは、究極的に自我を満足させられない。 自我に無罪性を知覚させるなら、自我は、それ(無罪性)を破壊しようとする。 自我は(無罪性/自己の消滅を)恐れているからである

 あなたが最も暗いところに隠した隅石すみいしが、罪悪への信念をあなたに自覚されないままに保持している。 その暗い秘密の場には、自分は神の子に死刑を宣告して彼を裏切ったという認識が隠れているからである。 あなたは、この殺意に満ちた狂気の想念がそこに潜んでいるのではないかと怪しむことさえしない。 自我の破壊的衝動はあまりにすさまじく、神の子の十字架刑以外のものでは、究極的に自我を満足させられないからである。 自我は盲目なので、神の子とは誰なのかを知らない。 だが、どこであれ自我に無罪性を知覚させるなら、自我はそれを破壊しようとする。 なぜなら自我は恐れているからである。

 

奇跡講座テキスト 第13章  二 無罪の神の子  3.