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時間は一つの方向に進むかに見えるが、あなたがその(時間の)終着点に達したときには、あなたの背後の過去に沿って長々と敷かれていた絨毯のように、くるくると巻き取られて消えてしまう

 あなたが自分自身に目を向け、自分が行うことを正直に判断するなら、どうして自分が無罪であり得るだろうといぶかりたくなるかもしれない。 だが、次のように考えなさい。 あなたが無罪だというのは、時間の中ではなく、永遠においてのことである。 あなたは過去において「罪を犯した」が、過去は存在しない。 つねなるものには方向がない。 時間は一つの方向に進むかに見えるが、あなたがその終着点に達したときには、あなたの背後の過去に沿って長々と敷かれていた絨毯じゅうたんのように、くるくると巻き取られて消えてしまう。 神の子が有罪だと信じている限り、あなたはこの絨毯の上を、行き着く先は死だと信じながら歩き続ける。 そして、その旅は長く残酷で無意味なものに見えるだろう。 実際、その通りだからである。

 

奇跡講座テキスト 第13章  一 無罪性と傷つかざる強さ  3.