あなたが外の世界として知覚する一切は、あなたが自我と同一化することを続けようとする試みにすぎない

 神の子の愛ある想念だけが世界の実相であるというのなら、実相世界は彼の心の中にあるはずである。 彼の狂った想念も彼の心の中にあるはずだが、彼はこの規模の内的葛藤には耐えきれない。 分裂した心は危機に瀕しており、自らの中に完全に相対立する想念を包含しているという認識は、耐えがたいものである。 それゆえに心は、実相のほうではなく、その分裂のほうを外に投影する。 あなたが外の世界として知覚する一切は、あなたが自我と同一化することを続けようとする試みにすぎない。 誰もが、その同一化こそが救済だと信じているからである。 だが、想念はそれを思考する者に対して結果をもたらすのだから、その結果何が起こったかをよく考えてみなさい。

 

奇跡講座テキスト 第12章  三 実相に思いを投入する  7. /1