彼らの中にある光も、それを覆い隠している霧がどんなに深くても、同じく明るく輝いている。 その光を覆い隠す力をあなたが霧に与えなければ、霧自体には何の力もない。 というのも、神の子が力を与える場合のみ、それが力をもつからである。 すべての力は神からのものであることを思い出し、彼自身が自分でその力を撤回しなければならない。 あなたは一なる子の全体のために、このことを思い出すことができる。 兄弟が思い出さないままにしておいてはならない。 彼が忘れるなら、あなたも忘れるからである。 しかしあなたが思い出すなら、彼も思い出す。 ひとりでは神を思い出すことはできないからである。 これこそが、あなたが忘れてしまったことである。 このように、兄弟の癒しをあなた自身の癒しとして知覚することが、神を思い出す道である。 なぜなら、あなたは兄弟たちのことを神のことと一緒に忘れてしまったからである。 そしてあなたの忘却に対する神の答えが、思い出す道に他ならない。
奇跡講座テキスト 第12章 二 神を思い出す道 2.