自我はいくらかの善を見るかもしれないが、決して善だけを見ることはしない。 だからこそ、自我の知覚はかくも変わりやすいのである。 自我は善を全面的に拒絶することはしない。 そのようなことは、あなたが受け入れないからである。 しかし自我はいつも、実在するものに実在しない何かを加え、それによって幻想と実相を混同させる。 というのも、知覚は部分的に真実とはなり得ないからである。 真理も幻想も信じるなら、あなたにはどちらが真実なのか区別できなくなる。 自分の個人的自立を確立しようとして、あなたは自分が作り出したものが父と同質でないものになり得ると信じ、父とは違うやり方で創造しようとした。 だが、真実なるもののすべてが、まさに父と同質なのである。 実相世界のみを知覚することが、あなたを本当の天国へと導いていくことになる。 なぜなら、それによりあなたはそれを理解できるようになるからである。
奇跡講座テキスト 第11章 七 実相の状態 3.