神を否定することに忠誠を尽くすのが、自我の宗教である。 病気の神は明らかに健康の否定を要求する。 なぜなら、健康はその神の存続とは真っ向から対立するからである。 しかし、これがあなたにとって何を意味するかよく考えてみなさい。 あなたが病気でない限り、あなたは自分が作り出した神々を保持できない。 病気のときにしか、あなたがそれらの神々を望むことはあり得ないからである。 それならば、瀆神とは、神を破壊するものではなく、自己を破壊するものである。 それは、あなたは自分が病気でいられるように、自分自身を知らずにいることをよしとする、という意味である。 これが、あなたが作り出した神が要求している捧げ物である。 なぜなら、あなたの狂気から作り出されたその神は、狂った考えそのものだからである。 その神には数多くの形があり、多種多様なものとして現れるように見えるかもしれないが、それは神の否定という一つの考えでしかない。
奇跡講座テキスト 第10章 五 神の否定 3.