神にはひとりの子しかいないのなら、神も唯一の神しかいない。 あなたは実相を神と共有している。 なぜなら、実相は分割されていないからである。 この神の他に別の神々を受け入れることは、あなた自身の前に他のいくつもの形象を置くことである。 あなたが自分の神々にどれほど耳を傾けているか、そして、その神々を守るためにどれほど警戒しているかを、あなたは自覚していない。 だが、その神々はただあなたに崇められることで存在している。 崇敬は崇めるべきものに向けなさい。 そうすれば平安はあなたのものとなる。 それが、あなたが真の父から受け継いでいるものである。 あなたは自分の父を作り出すことはできず、あなたが作り出した父はあなたを作り出さなかった。 崇敬は幻想に払うべきものではない。 幻想を崇めることは、無を崇めることだからである。 だが、恐れも、幻想に対して抱くべきものではない。 無が恐ろしいということはあり得ないからである。 あなたは、愛の全き無害性ゆえに愛を恐れることを選択した。 そして、この恐れゆえに、あなたは自分自身の完璧な助力性と、あなた自身を助ける完璧な助けを自ら放棄しようとしてきたのである。
奇跡講座テキスト 第10章 三 病気の神 10.