神の子が病んでいると信じることは、彼が崇拝している偶像と同じものを崇拝することである。 神が創造したのは愛であって、偶像崇拝ではない。 あらゆる形の偶像崇拝は創造の戯画化であり、それを教えたのは病んだ心である。 その心はあまりに分割されているため、創造は力を分かち合うのであって決して力を横領しないということを、知ることができない。 病気とは偶像崇拝である。 なぜなら、それは力があなたから取り上げられることが可能だという信念だからである。 だが、これは不可能なことである。 なぜなら、あなたは神の一部であり、神とは力そのものだからである。 病んだ神とは偶像に違いなく、それを作り出した者が自分だと思っている形象に似せて作られている。 そして、それこそが、自我が神の子の中に知覚しているものである。 すなわち、自分で自分を創造した自己充足的な神であり、きわめて意地悪く、きわめて脆弱な、病気の神である。 このような偶像を、あなたは崇拝したいと思うのだろうか。 このような形象をとっておくために、あなたは油断なく警戒していたいのだろうか。 あなたは本当にこれを失うことを恐れているのだろうか。
奇跡講座テキスト 第10章 三 病気の神 4.