悪夢を自覚することには利点があるが、それは単に、悪夢は実在しないということと、その中に含まれるものはどれも無意味だと教えることができるという利点である。 癒されていない治癒者はそれを信じていないので、これを行うことはできない。 癒されていない治癒者たちはみな、何らかの形で自我による赦しの計画に従っている。 神学者であれば、自分自身に有罪宣告をし、有罪宣告を教え、恐れに満ちた解決を唱導するだろう。 彼らは有罪宣告を神の上に投影しているので、神を復讐する存在であるかのように扱い、神からの罰を恐れる。 彼らのしたことは、単に、自我と同一化して、自我のすることを知覚することにより、この混同のゆえに、彼ら自身に有罪宣告をしただけである。 このような概念に対していくつもの反発があったのはもっともなことだが、それに反発するということは、依然としてそれを信じているということである。
奇跡講座テキスト 第9章 五 癒されていない治癒者 3.