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兄弟を正そうとするとき、あなたは彼が間違っていると告げている。 しかし、それでもあなたの任務は、彼は正しいと彼に告げる(認識する)ことである

 自我にとっては、誤りを指摘し「訂正する」ことは親切なことであり、正しく、良いことである。 誤りとは何か、訂正とは何かを自覚していない自我には、これは完璧に意味をなす。 誤りは自我に属するものであり、誤りの訂正は自我を放棄することにある。 兄弟を正そうとするとき、あなたは彼が間違っていると告げている。 その時点で彼は意味の通らないことを言っているかもしれない。 そして、彼が自我から語っているのであれば、彼が意味をなさないことは確実である。 しかし、それでもあなたの任務は、彼は正しいと彼に告げることである。 彼が愚かなことを語っているのなら、あなたは彼が正しいと言葉で告げることはしない。 彼の誤りは別なレベルにあるので、彼には別なレベルの訂正が必要である。 それでも彼は神の子であるから、依然として正しい。 彼の自我は、何を言っても、何をしても、常に間違っている。

 

奇跡講座テキスト 第9章  三 誤りの訂正  2.