あなたが自分を傷つけることになるものを聖霊に求めるとき、聖霊はそれに答えることはできない。 なぜなら、あなたを傷つけられるものなど何もなく、したがって、あなたは無を求めているからである。 自我に由来している願望はどれも無を求める願望であり、それを求めることは要請ですらない。 それは単に、願望の形をした拒否にすぎない。 聖霊は意味のみを意識しており、形には関心がない。 自我は聖霊に何も求めることはできない。 なぜなら、自我と聖霊の間にはコミュニケーションがまったく成り立たないからである。 だが、あなた自身は聖霊に何でも求めることができる。 なぜなら、あなたから聖霊への要請は、正しい心からのものであり、実在するからである。 聖霊が神の意志を否定するだろうか。 そして、神が、神の子の中にある神の意志を認識しそこなうだろうか。
奇跡講座テキスト 第９章 一 実相の受容 10.