存在しないものの声がどうしてそれほどまでに執拗であり得るのかと、あなたが尋ねるのはもっともなことである。 あなたは、たとえ実在しないものでも自分が望んでいるものには歪曲する力がある、ということについて考えたことがあるだろうか。 あなたが望んでいるものがどのようにあなたの知覚を歪めるかについては、多くの事例がある。 虚偽の申し立てを構築する自我の手腕については、誰も疑いようがない。 また、それに耳を傾けようとするあなたの意欲についても、あなたが真理以外には何も受け入れないと選択するまでは、誰も疑うことはできない。 あなたが自我を脇に退けるとき、それは消えてなくなる。 聖霊の声の大きさは、それを聞こうとするあなたの意欲に比例している。 その声があなたの選択の自由を侵すほどに大きくなることはあり得ない。 聖霊はその自由を回復させようとしているのであり、それを損なおうとしているのではない。
奇跡講座テキスト 第8章 八 手段または目的としての肉体 8.